今回はNFTアート用「KABUKI CREW」のキャラクターデザインについてです。
25回目のイラストレーターでキャラクター画像を描こうの記事となります。
前回までにHIP-HOPの四大要素其々のイメージアイテムを擬人化したキャラクター「ターンテーブル」「ラジカセ」「スプレー缶」「マイクロフォン」のキャラクターを制作しました。
今回は「ラップ(MC)」のイメージアイテム「マイクロフォン」を擬人化したキャラクターの制作過程をより深堀していきます。
自分はラフを描く作業を行っていませんので、いきなりイラレで描き始めます。
とは言え、誤解を招きそうなので一応説明すると、頭の中で大まかなイメージは描きます。
極々たまにですが「ラフを描かずに作業するってことは、一切何も考えずに描き始めるんですね?」とか言われるので説明させていただきましたw
特にデジタルアートに移行してからは、クライアントと打ち合わせしながら方向性を確認する作業として目の前でラフは描きますが、それ以外はほぼ描いていません。
話がそれましたが、他にも細かい条件はありますが大きく分けると、今回制作する条件は下記の4つとなります。
キャラクターデザインの条件
1.HIP-HOPの四大要素其々のイメージアイテムを擬人化したキャラクター
2.「KABUKI CREW」内のキャラクター
3.「ラップ(MC)」のイメージアイテム「マイクロフォン」を擬人化したキャラクター
4.全五チーム分制作
以上の条件から一番気を付ける必要があるのは「KABUKI CREW」のキャラクターデザインの統一感です。
例えば、サザエさんの世界観にゴルゴ13が入ってきたらおかしいですよね?
当然、敢えて違和感を取り入れる手法もありますが、一般的に考えるとキャラクターが浮いてしまって話が入ってきません。
今まで描いてきた「KABUKI CREW」の全キャラクター、車両から適当に二点選んで並べても違和感はなく同シリーズのキャラクターとして認知できると思います。
キャラクターデザインの統一
デザイン案A
統一感あるキャラクターデザインを考え、HIP-HOPの四大要素の一つグラフィティのイメージアイテム「スプレー缶」を擬人化したキャラクターをベースに描いたのがデザイン案Aとなります。
服装はチーム「Red Angels(赤い天使)」のキャラクターですので、チームロゴが入ったセットアップとなります。
マイクロフォンのベース色ですが、個人的に白、黒、シルバーの三色のイメージがあり、中でもシルバーについては有線マイクのイメージが強く黒色にしました。
後日、偶然ミュージシャンのライブ映像を見る機会があり、グループのメンバーカラーに合わせたカラフルなマイクを持っていましたので、NFTアートに出品する際はチームカラーに変更する可能性はあります。
デザインの仕事をしていると、先程のメンバーカラーのマイクの様に制作した後にアイデアが閃くこともあり、校了前であればクライアントに提案することも可能ですが、校了後の場合は申し訳ございませんって気持ちになります。
但し、制作中に閃かなかっただけで決して手抜きではないですし、制作時のタイミングで一番ベストなデザインを提出しています。
キャラクターデザインの校正と訂正
デザイン案B
デザイン案Aは、統一感という部分では全く問題ありません。
但し、マイク本体と目の色が黒色のため分かりにくく修正もしくはデザイン変更する必要があります。
現在のデザインを活かす場合の主だった修正方法は下記の三通りだと思います。
修正する場合の作業例
1.マイクロフォンのベース色を黒色以外にする。
2.目の色を黒色以外にする。
3.目のパーツのみ外して隈取は残す。
作業時間を考えるとデザインを変更するより修正する方が断然早く1.2.3.のどれを選択しても三分以内に完了します。
簡単な作業なので全部行ってみましたが、納得いく仕上がりにはなりませんでしたのでデザインを変更しました。
隈取を上に移動した際にマイクの高さが気になったのでバランスを考えて縮めました。
キャラクターデザインの決定
デザイン案C
大幅にデザイン変更を行い完成形に近づいたのですが「KABUKI CREW」の他のキャラクターと比べると高さが目に止まるので思い切って削除することにしました。
今回は実際に描いたキャラクターを元に「ラップ(MC)」のイメージアイテム「マイクロフォン」を擬人化したキャラクターデザインの制作から決定するまでの流れを記事にしました。
完成までに三種類制作しましたが他のキャラクターも一発OKは極々僅かで殆どが大なり小なり修正やデザイン変更を行っています。
しかも、完成後にミュージシャンの映像を見てマイク本体の色を「KABUKI CREW」のチームカラーにする案が浮かぶというおまけ付きです。
NFTアートに出品するかしないか未決定の段階でしたので修正も変更も出来ますので恐らくデザイン案Dが誕生すると思います。
単純にマイク本体の色を変更するのか大幅に変更するのかは作業してみないとわかりませんが結局変更なしの可能性もありますので楽しみにお待ちください。
今回はイラストレータでキャラクターを描く作業を深掘りしてみました。
最後までお読み頂きありがとうございました!
次回はマイクロフォンの擬人化キャラクター結局変更した?しない?についてです。