今回も引き続き特別編「実践デザインの仕事」についての記事となります。
自分が実際に経験して思ったことや感じたことなので、あくまで個人的な感想ですので軽い気持ちで読んでいただけると幸いです。
前回は一流メーカーのエアロパーツやアルミホイールのデザインと同じものを○○タイプとして生産、販売する会社に転職したところまでお話させていただきました。
自分的には凄くやりがいもあり働きやすい環境だったのですが、車自体の販売台数の減少に比例して自動車をドレスアップする人口も減少したため残念ながら会社が倒産してしましました。
今でもたまに販売していたエアロやホイールを付けた車を見ると懐かしい気持ちになります。
次に就職したのが輸入車ディーラーで前職に続いて自動車業界に就職した理由は、単純に自動車が好きってことがあります。
ただ、一番好きな輸入車メーカーかと聞かれると困りますw
この会社の社長及び副社長には大変お世話になりましたし仕事の幅を広げてもらいましたので感謝しかありません。
仕事内容は、企画から制作まで多岐にわたる仕事でしたが能力的にも一番伸びた気がします。
何が大変だったかと言うと、月に一回顧客に発送するDMを制作することです。
分かりやすく言うと、A4サイズ両面を使った新聞です。
フルモデルやマイナーチェンジが出るタイミングだと四分の一は埋めれますが、毎月発売されることはありませんし、イベント情報ばっかり乗せると結局宣伝かよってなるので掲載内容には気を使いました。
制作会社の場合、原稿をクライアントからもらって紙面を組んでいくだけですが、記事から制作まで一人で行うので自然にスキルアップすることが出来ました。
最も伸びたのがコミュニケーション能力で、やはり一人で考えるには限界がありますので他の部署にお願いすることもあります。
そこで必要なってくるのが人間関係で通常の業務以外のことをお願いするので「それぐらいそっちで考えろ」とか「忙しいから無理」など言われてもおかしくありません。
自分も逆の立場なら同じように思うかもしれません。
「同じ会社なんだから普通に協力してくれるでしょ」って意見の方もいると思います。
あくまで個人的意見ですが、レアケースだと思います。
時には社内営業も必要で関係性を築く上でコミュニケーション能力が求められます。
制作だけに限って言えば一人で十分出来ますが、紙面作り以外にも企画や販促、アイデアなど一人では出来ない様々な場面でコミュニケーション能力が必要不可欠で、この時期に一気に伸びた気がします。
そして最後の転職が広告代理店になります。
印刷会社の時は、孫請け中心の仕事でしたが、代理店になると殆どが直受けの仕事となります。
ヒエラルキーの上位層になるとなったで色々と問題が出てきます。
どこの業者に仕事を依頼するのか下請けの選別です。
上位層になって初めて知ってビックリしたのが、下請け業者が質か金額かの二択しかないことです。
こればかりは他の広告代理店に就職したことがありませんので、偶々自分の会社の取引業者がそうだったのか、実際は丁度真ん中って業者も存在するのかはわかりません。
世の中的にも本当にそうなのか意見を聞きたいぐらい制作会社、カメラマン、モデルなど、どの業種もキレイに二択に分かれています。
カメラマンだけですが金額の中にスピードも含まれています。
ただ、これも偶々なのか不明ですが、質が悪いところに限って変にプライドが高いです。
あくまで自分が実際に接してみた個人的感想なんで誤解のないようお願いします。
広告予算をしっかり取ってくれているから値段が高くても品質を選択するってことではなく、撮影する商品が20点ある場合は、メインビジュアルは品質、物撮りは価格の安いカメラマンなど一つの紙面の中でも使い分けます。
ただ使い分ける際に気を付けないといけないことがラフ案をしっかり制作してデザインの方向性をしっかり伝えないと統一の無い紙面に仕上がってしまうからです。
前回、今回と二回に分けて「実践デザインの仕事」と題して自分の体験談を記事にしましたが、転職してもラッキーなことに自分の得意分野を生かすことが出来ました。
ある程度、面接時に持参するポートフォリオで自分の現在の技術レベルを示せると思いますし、応募した企業に対して自分が入社したらこんな事が出来ますってアピールするアイテムにもなりますので、是非制作してみてください。
ポートフォリオについてはまた別の機会に詳しく書いていこうと思いますので楽しみにお待ち下さい。
今回は特別編として「実践デザインの仕事」についてまとめてみました。
最後までお読み頂きありがとうございました!
次回は「KABUKI CREW」のキャラクターと車両のセットを描いていきます。