実践NFTアート:特別編「実践デザインの仕事に繋がるポートフォリオ」2

今回も前回に引き続き特別編「実践デザインの仕事に繋がるポートフォリオ」についての記事となります。
クリエイターという仕事の一つであるデザイナーとして自分が実際に経験して思ったことや感じたことなど体験談となります。
絶対にするべき方法などと大それた意見ではなく、選択肢を広げる意味で読んでいただけるとありがたいです。
デザイナーだけでなく、クリエイターの仕事は、履歴書や職務経歴書など文字だけでは伝わりにくい部分もあり、面接時に必要不可欠なツールが「ポートフォリオ」となります。
そこで、前回は、デザイナーのポートフォリオを制作する際に、必要なポイントについて説明しました。
今回は、ポイントを踏まえた上で記載すべき項目についての記事となります。
ポートフォリオに記載すべき項目について

制作した作品をただ並べただけでは、ポートフォリオの意味を成しません。
作品毎に何故このデザインに仕上げたのかなど、プロセスを記載する必要があります。
自分が記載する際に最低限書いている項目が下記の七項目となります。
ポートフォリオに記載すべき七項目
1.クライアント名及びプロジェクト名
2.制作した年月日
3.自分の担当した箇所
4.制作に使用したソフトウェア
5.完成するまでの所要時間
6.作品のコンセプト
7.クライアントの要望と対応策
箇条書きではわかりにくいかもしれませんので、少しだけ詳しく説明したいと思います。
1.クライアント名及び使用媒体
作品のクライアント名だけでなく、折込チラシや新聞下段広告、DM、Webなど使用した媒体名とサイズや部数なども記載します。
フリーランスの場合はクライアントの規模によって信頼度が上がるケースもあります。
2.制作した年月日
説明する必要はありませんが作品を制作した日付です。
3.自分の担当した箇所
デザインのディレクションなのかデザイナーとして制作したのか作品のどの部分を担当したか記載します。
4.制作に使用したソフトウェア
IllustratorやPhotoshopなど使用したソフトウェアとバージョンを記載します。
5.完成するまでの所要時間
作品が完成するまでの所要時間を記載することで、ある程度仕事の作業スピードが判断出来ます。
6.作品のコンセプト
作品を制作した際に、誰に対してどのようなことを意識してデザインしたか記載します。
7.クライアントの要望と対応策
クライアントが存在する場合は、必ずと言っていいほど、大小問わず何かしらの要望があります。
クライアントの要望に応えるために実施した施策など対応した内容を記載します。
以上が自分の経験からポートフォリオに記載すべき項目となります。
限られた面接時間の中で、ポートフォリオの全部の作品を丁寧に見て貰える可能性は低いです。
だからと言って、前半部分に力を入れて後半は数合わせで選ぶなどは決してしないでください。
前回も少し書きましたが、自分が初めて制作したポートフォリオがまさにそれでした。
学生だったこともあり未経験で実績もありませんので、作品と言えば在学中の課題しかないためポートフォリオを一冊制作するには、ほぼ全部の作品を使用するしかありませんでした。
学生と言えども、ある程度の合格基準を超えた作品を選択する必要がありますが、ボリューム感だけに固執するあまり、基準以下の作品も掲載した本末転倒のポートフォリオが完成しました。
今更ですが、作品数が少ない場合は、ポートフォリオ用に目標を設定した作品を制作すれば良かったと思います。
例をあげると自分のインスタに上げている勝手にコラボシリーズです。
勝手にコラボシリーズはキャラ画ですが、クライアントを勝手に設定した作品を作る意味ではわかりやすいですし制作しやすいと思います。
クライアント名:アディダス
商品名:アディダス スーパースター
目的:アディダス スーパースターの新作の告知
上記の内容で作品は制作できますし、目的をアディダス スーパースターの認知度アップなど変更することで作品数は確保できます。
現在学生の方や実績の少ない方など、これからポートフォリオを制作しようと考えている方は是非参考にしてみてください。
その他に自分が気を付けているのが、各ページの統一感です。
ページ毎に表示方法が異なったり、大きさが極端に違ったりするなどした場合、単純に見にくいだけでなく、デザイナーに必要なセンスや美的感覚がないと判断されてもおかしくないからです。
自分みたいにとんでもないポートフォリオを制作しないためにも、前回からの記事を参考に挑戦してみてください。
何回も言いますが、あくまで自分が体験したことがベースですので、多数あるうちの一例として捉えていただければ幸いです。
今回は特別編として「ポートフォリオ」についてまとめてみました。
最後までお読み頂きありがとうございました!
次回は■■■■■■について書いていきます。