NFTアートに作品を出品するにあたって、イラストを描く上でもコンセプトをしっかり打ち立てて進める方が、世界感が伝わりやすくイラストの統一感も出やすくなるので、これからの方は是非とも行ってもらいたい作業の一つです。
では、「あなたはしっかり考えたんですか?」って聞かれると、自分なりには頑張ったつもりなので、前回の記事を読んで読者の皆さんが各々判断して頂ければと思います。
それでは、今回は決定したコンセプトを具体的な形にしていく作業について説明していきたいと思います。
最終的なコンセプトは、自分が大好きなHIP-HOPと歌舞伎の融合という和と洋のミックスに決定しました。
決定はしたもののざっくりとしていて具体的な形には一切なっていませんので、細かい設定を考えていきます。
コンセプトを文章にする
HIP-HOPと歌舞伎だけでは、ただの単語ですので、折角考えたコンセプトが他人にキチンと伝わりません。
なので、自分の意図が伝わるように単語を並べるのではなく文章にしましょう。
簡単に言うと説明文を作りましょうってことです。
自分の場合は、「歌舞伎」と「HIP-HOP」がメインキーワードとなりますので、お互いの特徴を簡潔に伝えた方がわかりやすいと思い、文章に入れることにしました。
コンセプトの説明文
日本を代表する伝統芸能の一つ「歌舞伎」と音楽・ダンス・ファッションを中心とする黒人文化を融合した世界、それが「KABUKI CREW」です。
いかがでしょうか?これで恐らく伝わると思いますが…ダメな部分があれば是非コメント等で教えていただければ有り難いです。
コレクション名「KABUKI CREW」について
コンセプトを元にコレクション名を「KABUKI CREW」に決定しました。
なぜ「KABUKI CREW」にしたの?
日本語としても意味が伝わる名前にしたかったのと「KABUKI」だけでは「HIP-HOP」の要素がないので、HIP-HOP用語で仲間、メンバーを表す「CREW」をつけました。
更にコンセプトを細分化
以前にNFTアートのコレクションの傾向として統一感のあるシリーズ化が必須と書きました。
上記以外に「CREW」を付けた理由の一つに、メンバーの意味が結構重要で、シリーズ化するために、チーム別に描こうと決めていたからです。
歌舞伎は、成田屋、音羽屋、中村屋など屋号があり、それぞれに歌舞伎役者が属しており、「KABUKI CREW」も屋号となるチームを設定することにしました。
更に、チーム内にHIP-HOPの四大要素を落とし込むことにしました。
チームメンバーにHIP-HOPの四大要素って何?
メンバーをラッパー(MC)、DJ、ライター(グラフィティ)、ブレイカー(ブレイクダンス)に設定しました。
HIP-HOPの四大要素をそれぞれに行う人間を表す四種類をチーム内に入れました。
・MC=ラッパー
・DJ=DJ
・グラフィティ=ライター又はペインター
※左が四大要素で右が●●する人
コンセプトを細分化することで、イラストを描く際に方向性を認識でき迷うことなく描くことが出来るようになります。
例えば、花の絵を描いて欲しいって言われたときに、相手がどんな花をイメージしているかわからないと困りませんか?
依頼された側としては、品種だったり色だったり具体的に教えて欲しいと思います。
それと同じことで、いくら自分が考えて描くとは言え、設定が細かいほど描きやすいので、自分を助けると思って、まずは細分化してみましょう。
今回は、決定したコンセプトを形にしていく作業をまとめてみました。
最後までお読み頂きありがとうございました!
次回は、ついにイラストレーターで描いていきます。