実践NFTアート:Adobeイラレでロゴを制作する(1)

前回、記念すべき「KABUKI CREW」の第一号キャラクター「MC五右衛門」を実際に描いてみました。

今回は、チームのロゴをイラストレーターで制作する様子を書いていきます。

なぜチーム制を取り入れたの?

チーム制を取り入れた理由は、NFTアートの現状を考慮するとシリーズ化は必須である点、実際の歌舞伎が屋号という形で分けられている点から取り入れることにしました。

シリーズ化にあたって、何チーム制作するかは、現段階では確定していませんが、既に三チームはアイデアがありますので、とりあえず三チームのロゴを制作することにします。

黒人文化が日本に入ってきた時代に流行したのがカラーギャングでした。

HIP-HOPとの融合を表現する意味でもカラーギャング要素を取り入れたチームを制作することにします。

カラーギャングとは

カラーギャングって何?

カラーギャングとは、チーマーブームが終わった1990年代後半頃からピークを迎えた2000年代に日本で流行した不良集団のことを言います。

アメリカのストリートギャングを模範にしていることが特徴で、HIP-HOP文化に強い影響を受けており、チームごとにシンボルカラーが決められており、チームカラーに沿ったTシャツやタンクトップ、バンダナなどを身に着けていました。

また、カラーギャングをテーマにしたTOKIO長瀬智也さん主演のTVドラマ「池袋ウエストゲートパーク」が放送されたこともあり全国的に流行しました。

しかしながら、カラーギャングは一部を除き2000年代後半には衰退することになります。

理由は様々あると思いますが、日本のカラーギャングアメリカのストリートギャングの様に続かなかったのは、流行と文化の差が大きいと思います。

アメリカのストリートギャングは、根底に貧困、差別があり、日本のカラーギャングと大きく異なる点です。

それでは、話を戻します。

各チームの設定について

チームカラーの設定

今回制作した三チームのチームカラーは、赤、青、黒に設定しました。

チームカラーを赤、青、黒にした理由は、凄く単純で、サッカーのクラブチームの愛称が頭に浮かんだからです。

色を考えた時に、マンチェスターユナイテッドの愛称である「The Red Devils(赤い悪魔)」が出てきました。

余談ですが、マンチェスターユナイテッドに限らず、チームカラーが赤色の場合、赤い悪魔と言われるケースが結構あります。

残り二色は、マンチェスターユナイテッドのアウェイとサードユニフォームのベース色が青と黒だったので決定しました。

マーケティングから導き出した訳でも、心理的な効果だからとかなど、全く深く考えることなく単純に好きなチームの愛称とユニフォームの色で選択しました。

チーム名の設定

色の設定は決定したので、次はチーム名の設定となります。

マンチェスターユナイテッドの愛称「赤い悪魔」をそのまま設定するのは、流石にないよなぁと思ったので、これまた単純ですが、善と悪の観点から悪魔の反対の天使にすることにしました。

当然、空いた悪魔ポジションには、青色を投入し「青い悪魔」にしました。

二チーム名については、ご覧の通り全く時間がかかりませんでしたが、自分で決めたもののチームカラーが黒については、結構時間がかかりました。

明石家さんまさんのブラックデビルK-POPのブラックピンクが何回頭の中に出てきたかw

余りにも浮かばないので、最終手段として、伝家の宝刀「グーグル検索」でblackで検索しました。

その中で、中二病かよって言われそうですが「black moon新月)」が目に留まったので決定しました。

これで三チームの色と名前が決定したので、実際に制作に取り掛かることが出来ます。

・赤:red angels

・青:blue devils

・黒:black moon

チームロゴをイラストレータで制作

決定したチーム「Red Angels(赤い天使)」のロゴを実際に制作していきます。

当然、ロゴの色は赤色で制作していきます。

次にする作業は、天使についてのイメージを考えていきます。

イメージ出しの作業は、特に難しく考える必要はありません。

中には玄人ぶる人も居て、裏読みしたイメージを出したりする人も居ますが、企業ロゴの様に意味合いを落とし込む必要はないので、今回のような場合は、特にターゲットが外国人ということもあり単純明快なロゴがベストだと思います。

今回は天使の共通認識がポイントになりますので、世界共通の天使のイメージを考えた結果、天使の輪と羽になりました。

チーム「Red Angels(赤い天使)」ロゴの初校

イメージ出しした天使のイメージを落とし込んで実際にイラストレーターで制作してみました。

今回の場合の大きく分けて基本的にチェックする箇所は四か所です。

1.文字の綴りに間違いはないか?

2.イラストがイメージ出しした内容で反映されているか?

3.文字とイラストのバランス

4.その他(色、書体など)

今回も、ラフを一切描かずに、自分の頭の中で描いたイメージを直接イラストレータで制作しました。

イメージ出しした天使の輪と羽の両方を入れたイラストと天使の羽のみの二種類制作しました。

今回使用した書体は、ギャングのイメージから選択しました。

制作してから、この書体ってクロムハーツのロゴに使用されている書体に近くない?って思いましたが、特にクロムハーツを意識して制作していません。

初校の校正をして一番に目に付いたのが、「KABUKI CREW」のロゴ部分です。

全体のバランスを見た時に黒色が強く浮いて見えます。

以前にも言いましたが、経験から自分が制作して自分が判断する場合は、一旦制作してから少し時間をあけて見直す方が正しい判断が出来ると思っていますので、時間をあけて校正すると気にならないかもしれませんので時間をおいて確認することにしました。

チーム「Red Angels(赤い天使)」ロゴの決定

初校で気になっていた「KABUKI CREW」のロゴ部分の黒色が強く浮いて見える点ですが、やはり時間をおいて確認しても気なりましたので外すことにしました。

天使の輪も、なるべく羽の頂点に文字を揃えたかったので外しました。

文字とイラストを一直線に並べたロゴも今後使用する可能性があると思ったのでバランスを見ながら制作しました。

個人的には、仕上がりに満足しています。

前回、MC五右衛門を制作した際にセットアップに使用したのがこちらのロゴとなります。

今回は、イラストレータでチームロゴを制作する様子をまとめてみました。
最後までお読み頂きありがとうございました!

次回は、残り二種類のチームロゴをイラストレーターで描いていきます