実践NFTアート:Adobeイラレでキャラ画を描いてみよう(1)

ロゴも決まりましたので、いよいよ本格的にキャラ画を描いていきます。

前回書きました通り、デジタルになってから基本的にラフ案は描きませんので、今回もいつも通り、ラフ案を描かずにイラストレーターで描いていきます。

コンセプトもある程度細かい設定まで考えたので、あとは基本となる二頭身キャラクターに落とし込んでいく作業になります。

やはり記念すべき「KABUKI CREW」の第一号だけあって、何のキャラクターにするか非常に悩みます。

とはいえ自分の歌舞伎の知識は、小学生の時に歌舞伎が好きだったおじいちゃんに教えてもらい、恐らくちゃんと理解はしていないけど、単純に歌舞伎ってカッコいいと思い、夏休みの自由研究で作った和紙に歌舞伎役者を描いた和凧を提出した記憶があるぐらいなので、キャラクターを決めるにあたって、まずは勉強する意味でも歌舞伎について調べることにしました。

歌舞伎について

歌舞伎は大きく分けて四種類のジャンルがあります。

歌舞伎の演目にも、音楽のジャンル分けのように種類があり、四種類のジャンルに分けられています。

1.時代物:平安時代から室町時代が舞台の話で、江戸時代からみた時代劇となります。

2.世話物:江戸時代からみると時代物は過去の話ですが、世話物は現代劇となります。

3.所作事:音楽に合わせた身振りや手振りで感情や意思を表現する舞踊劇でセリフは殆どありません。

4.新歌舞伎:明治時代以降に作られた作品が新歌舞伎となります。

歌舞伎の隈取(メイク)には意味がしっかりあります。

歌舞伎の象徴でもある「隈取」は光と陰の境目を意味し、血管や筋肉などを誇張したもので、色にもそれぞれ意味があり隈取の色を見ればその役の本質がわかります。

●赤色:ヒーロー役に多く正義感や勇気、血気盛んな若さなど

●青色:身分の高い悪役や人間ではない怨霊や亡霊など

●茶色:鬼や精霊、人間に化けた妖怪など

隈取に何かしらのルールはあるだろうなぁってぐらいで、まさか隈取の色にしっかりと意味があるなんて知りませんでした。

描く前に歌舞伎について学んで本当に良かったぁ~‼って思いましたw

危うくインスピレーションで隈取の色を決めて描くところでした。

NFTアートを通して、今まで知ろうとしなかった世界を知ることになるとは思いませんでしたし、これを機に知らない世界を覗いていこうと思いました。

歌舞伎について、もっともっと知りたい気持ちが強くなり、完全にNFTアートマガジンってことを忘れて、このまま歌舞伎について書いていくところでしたw

上記以外にも歌舞伎について勉強したのですが、ページの関係上省かせてもらいます。

一通り歌舞伎について学んだ結果…

ベースとなるキャラクターは「石川五右衛門」に決定しました‼

石川五右衛門を描いていく

記念すべき「KABUKI CREW」の第一弾「石川五右衛門」を描いていきます。

イラストレーターで描くので、特に解像度を気にする必要はありませんが、RGBかCMYKのどっちで描こうか一瞬迷いましたが、RGBにしました。

自分の認識が間違っているかもしれないのですが、CMYKはインク(印刷物)、RGBは光(ディスプレイ)って認識をしています。

なので今回のNFTアートはデジタルで印刷物ではないって判断してRGBを選択しました。

それでは、基本ベースを肉付けして石川五右衛門を描いていきます。

石川五右衛門と言えば、ルパン三世のイメージが強いのですが、サラサラヘアーのロン毛とは正反対の特徴的な髪型です。

髪型を描き上げたら七割は完成したと思っていいでしょう。

それ以外の隈取などは相反してシンプルなので作業的にも全く苦労しませんでした。

髪型以外に時間がかかったのは、HIP-HOP要素の表現でした。

服装を着物にするとただの歌舞伎のキャラクターになるので、チームごとのセットアップすることにしました。

更にラッパーの特徴であるブリンブリンの金のネックレスを追加しました。

完成「石川五右衛門

遂に「MC五右衛門」が完成しました。

セットアップに使ったチームロゴについては、次回詳しく説明させていただく予定です。

今後の「KABUKI CREW」の方向性もこちらのイラストを見ていただければわかっていただけると思います。

MC五右衛門の全身はサイドバーにあるX(旧Twitter)から飛んでいただけるとご確認いただけます。

今回は、イラストレータでキャラ画を描く作業をまとめてみました。
最後までお読み頂きありがとうございました!

次回は、チームロゴの制作方法についてとなります